学校の勉強ができる子供、学校の勉強ができない子供。その1
私はかれこれ12年くらい「塾の先生」として小中学生に勉強を教えています。
下は小学校1年生から上は中学校3年生まで、色々な性格の男の子や女の子や、発達障害と診断されたお子さんなど、様々な生徒さんの学力向上のお手伝いを個別指導してきました。
以下、少々わたくしのプロフィール的なものになります。(本題は下半分にありますのですっ飛ばしていただいて大丈夫です!)笑
初めて塾講師をしたのは昔昔の18歳の頃。青学短大の生徒だった私は、学校がやりたいことと合わず中退を考えていたので、人生やり直す為の費用稼ぎとして少人数制の塾の講師のアルバイトをしていて、学生なのに月に多い時で16万くらい稼いでいました。(学校は辞めるつもりで行ってなかったのでバシバシ稼げました…)
それから無事に念願の服飾専門学校に入り直し、アパレル企業で10年弱働き、31歳で息子を産み、元のアパレル企業に復職…と順風満帆。のはずが…
復職からたったの半年でリタイア。
家事育児の身体的負担で体を壊し、アパレル企業で働くことが物理的に難しくなっちゃいました。(かなしみ…)
それでしばらくは母親に育児を手伝ってもらったりして体調を整えて、
何か仕事をせねば!と、
しかし物理的にアパレルはもう無理…となり、
「そういえば学生時代にやっていた塾講師が楽しかった!!」と。またやりたいと思い…
すっかり学校の勉強とは無縁な世界に生きていたので、採用テストの数学はボロボロ(笑)英語は独学してたのでなんとか…で無事採用に至り、
私「数学苦手なので国語とか英語でお願いしたいです…」
塾長「確かに…数学苦手っぽいですね…」
みたいな!(笑)くうぅ!
しかし世の中の需要は「算数、数学を教えてくれるナイスな先生」が圧倒的!
塾長「小4くらいなら…算数教えられますか?」
私「はい…頑張ります…!」
塾長「小6の算数も…いけますか?」
私「ウッ…がっ…頑張ります!」
塾長「中学生の数学も…やっぱりお願いしたい…」
私「ウウウ!!…がっ、頑張ってみますです…!」
てな感じで、そこの塾で働き始めて半年くらいで徐々に徐々に…気づけば中2の数学をヒーヒー言いながら教えていました(笑)
しかしまぁ学生の時にやっていたことなので、思い出してきて何とかなりました。
学生の頃は理数系が大嫌いな自分でしたが、今では算数、数学、かなり好きになり、数問見たらメキメキ頭が回転するようになるまで成長しました(笑)理科も面白いなぁと思う今日この頃。子供の頃は「やらされてた」から面白くなかった。大人になると学問に対する感じ方も変わりますね。(その楽しさを子供たちに教えていきたいと思っています)
さて、前置きが長くなりましたが本題です。
今回のテーマは「勉強ができる子供、勉強ができない子供」についてです。
個別指導で教えている塾には、「勉強ができないお子さん」「発達障害またはグレーゾーンと診断されたお子さん」が入会することも多いです。集団塾だと付いていけないからと。
私は逆に思うのは「集団塾でメキメキ伸びる子ってよほど要領が良い子であり、なかなかいないんじゃ…?」とも思います。が、費用面を考えたら個別指導塾に通わせるより集団塾に行って欲しいですよね…親としては…。
で、色々なタイプの子と話してて思うことは、
「1を言って10わかるタイプ」と「10を言って1がわかるタイプ」がいるということです。
どちらが集団塾で伸びる子か…
前者の「1を言って10わかるタイプ」ですね。
もはや塾に行かなくても良さそう。まぁ極端に言ってしまったので、現実には「4くらい話すと5以上のこと理解してくれる子」って感じです。
「10言って1わかる子」も少し極端なので、「6くらい話して3くらいわかる子」の方が現実味があります。
この違いは何なのか。生まれ持ったものなのか。
もちろん、今、目の前にいるその子の理解力が現実なので、今は今のその子の理解力に合わせて教える側が説明をし、工夫をして理解をしてもらうことは必須です。
しかし、その子の理解力を「6言って3わかる」から「6言って4わかる」に上げること。少しずつでいいから。今の理解力に合わせて伝えることと同時にそれをしていけば、強くなれる。「6言って4わかる」にレベルアップしてくれたら、今度は「6言って5わかる」を目指す。そうなってくれたらもっと強くなれる。そして「6言って6わかる」までいければ、すごく安心ですね。
そしてその理解力の違いというのは、やはり「語彙力」なんですね。
母国語の使い方なんです。
これは、各ご家庭での課題だと思うんです。
高額な費用を払って塾に通わせるより、何気ない日々の会話や日常のささいな過ごし方が大事だと思うんです。
この具体的な内容は「その2」で書きます。
お読みいただきありがとうございます。